音楽&教育 カテゴリー
フォルテピアノ
2006.03.26
カテゴリー:音楽&教育
NHKでも何度か話題になった、スペース クリストーフォリ 堺から、「第30回 フォルテピアノ ヤマモトコレクション コンサート・演奏 上野 真」の案内を頂いていたので、今日そのコンサートに出かけた。第1部は、モーツアルト ソナタハ長調・ ベートーヴェン ソナタ第14番 嬰ハ短調。
第二部は、シューベルト即興曲変ト長調・ブラームス「シューマンの主題による変奏曲」作品9・シューマン 謝肉祭 作品9
今回の企画は、ピアノの打弦構造の変遷(構造と音の響きの関係)が、その時代の作曲家たちにどう影響を与え、またどのような独自の音楽を生み出したのか、2台のフォルテピアノを使い、その時代の作品を通じて探ろうというものだった。
同じフォルテピアノでもかなりの違いがあった。ピアノは専門外なので、詳しいことは判らないが、第1部で使われたシュタインモデル(レプリカ)は鍵盤も小さく、音量も少なく、テクニック抜群の上野氏もやや弾きにくそうだった。
第2部で使われたシュトライヒャー(1846年製)は現代のピアノに近いが、でもマイルドな響きで、それでいてこれまでに聞いたどのフォルテピアノより、音量と低音の響きが冴え、演奏もまた素晴らしいものだった。
桜の開花が待たれる今日一日、天気にも恵まれ、お陰で豊かな気分で過ごすことが出来た。ピアノのみならず、時代と共に変遷していくことへの、さまざまな思いもよぎりながら・・・。