音楽教育(レッスン) カテゴリー
はじめてのギター練習、手を見ないで練習しよう!
2020.06.18
カテゴリー:音楽教育(レッスン)
新型コロナ関連の規制が解除され、今週から高校のギタークラブ練習もはじまった。久しぶりに新入生体験希望者を迎え、説明していてふと思い出したことがある。
はじめてギターに触れると、自分の手はどの弦を触っているのか分からない。しばらく触っているうちに段々分かってくるが、目隠しされ暗闇で弦を探すようなものだから、つい手元を見たくなる。
指の動きは脳神経と複雑に関わっている。専門的なことは言えないが、器楽演奏は、耳・目・指・手と全ての神経を瞬時にフル回転させている。その指令を司るのは脳神経で、初心者がはじめて楽器にチャレンジしたら、脳神経はおそらくパニック状態になっているに違いない。
目は楽譜を見て脳から指への指令を待つが、初心者が音を覚える段階で、指を見ると移動の予測が立たないため、脳はどの指に指令を出せば良いのか?判断に手間取り指令が遅れる。その結果動きが鈍る。
はじめての人に指を見ないで楽譜をしっかり見るよう、注意すると途端に動きが敏捷になる。しかしテクニックが身につき、暗譜した曲を演奏する時は、左手をしっかり見て演奏するべきで、特にポジション移動の多い難しい曲は、左手を見ないで押さえるのは難しい。演奏家が左手を見て演奏するのは完全に暗譜しているからである。エレキギターの場合も楽譜を見ないので、左手を見ることにこだわらなくて良い。
独学でのはじめての練習は、誰もアドバイスしてくれないので、つい指を見てしまう。もし心当たりがあり、挫折した経験があるなら、再チャレンジしてみてはどうだろう?
発表会でクラシックの独奏曲を暗譜で弾くO君。