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クラシックギターのトレモロ曲をきれいに弾くために
2014.03.31

ギターワンポイントレッスンで閲覧回数の一番多いのが、トレモロ関連で、ギターの本質がいかに理解されていないかを知り、少し淋しくなった。

 

トレモロは訓練すれば、歯が立たないようなテクニックではないが、独学でこの奏法を身につけるのはかなり難しい。クラシックギターは「ピアノやヴァイオリン同様に難しい楽器で、指導者なしで上達できない」という観念が薄く「すこし練習すればすぐ身につくもの」と思い込んでいるせいではないだろろうか。

 

それだけ庶民的な楽器!という意味では喜ばしいが、芸術は学問と違い感性を必要とするので、ネットでその方法を見つけ、知識として理解しても、指導者のアドバイスなしで習得するのは難しい。まれに独学で上達する人がいるが、それは血の滲むような努力の結果と、持ち前の感性がなせる技で、技術が完成しても表現が独りよがりになりかねない。

 

美しいトレモロ曲を望むなら自分に適した良い指導者を見つけるのが最善の道と言いたいが、それでも環境が許されない場合もあり、そんな方のための救済処置として旧ワンポイントレッスンにトレモロに関する詳細を記しているので、ご覧頂きたい。

 

もう一つ付け加えるなら、基礎練習を含め半年はかかる覚悟がいる。このようなスピードを要するテクニックは、年を追うごとに指の動きは劣化するから、子供の時から訓練した人とそうで無い人とでは、音を均一に揃える駒の美しさが違うことを理解すれば、挫折することなく習得できると思う。

 

 

「ギターワンポイントレッスン(2001~2006)の№56~60」

 

これまで話したトレモロはクラシックギターのソロ曲の話で、クラシックギターでの合奏の場合は、人差し指をダウンアップさせるマンドリンで使う奏法と同じ演奏なので、比較的習熟しやすく悩みも少ない。

 

 

 

 

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