音楽雑記 カテゴリー
目覚めなかったけれど、彼女は音楽に答えてくれた
2014.05.13
カテゴリー:音楽雑記
4月13日に「音楽は睡眠状態から目覚めさせるか?」の記事を書いたが、彼女がくも膜下出血で倒れてから1ヶ月以上が過ぎた。あれから毎週土曜日、練習曲を録音した「レッスンマスター」を持って、親しくしていたクラブ員と面会に行っていた。
はじめて音を出したときは前にも書いたように、音を聞いた途端に体に付けられた機械が大きな音を立てたが、瞼は開けてくれなかった。次の週は曲をかけて10分ほどしただろうか、かすかに目があき、音が聞えた!と喜んだように感じた。その翌週には曲が鳴りだしてしばらくすると、口を動かし何かを話したそうだった。
絶対に聞こえていると信じ目覚めてくれるのをひたすら祈った。その後2度目の出血があったようで、素人考えで音を出したのがかえって悪かったのでは?と心配したら、医師からは「聞かせてあげて下さい!」と助言していただけた。
次の週は目頭に涙が滲んだ。喜んでくれた!と信じたが、2度の出血はやはりダメージが大き過ぎたようで、こちらの世界には戻らず、ご主人の待つ世界へ召されて逝ってしまった。力及ばず残念でしかたがないが、しばらく会えない外国に行ったのだと思い、悲しみを乗り越えることにしよう!合掌。
5月の花「紫蘭」の花言葉は「楽しい語らい」と書かれていた。土曜日クラブの練習後、家族の食事支度をしなくて良いクラブ員3人で、昼食をしながらよく楽しい語らいの時を過ごしたことが思い出される。
コメントありがとうございます。
私は勿論、皆さんショックですよね。
あんなに元気で、毎週欠かさず練習に参加さていたのに!
毎週行動を共にしていた人が居なくなるのはほんとうに辛いです。
でも今度の土日は元気を出します。でないと彼女が浮かばれないから、冥福を祈って精一杯良い演奏をしましょう。