音楽雑記 カテゴリー
譜面台
2012.09.01
カテゴリー:音楽雑記
毎週土曜日、朝10時から泉大津北公民館でアルハンブラギタークラブの練習がある。練習時の譜面台は館の備品を使うことができるが、最近の譜面台は傷みが激しい。
大抵折りたたみ式のものを使っているので、まずはネジの部分が痛む。足が開かず倒れそうになったり、楽譜を置く部分の留め金が利かなくなるなど、まともに使えるのが少ない。最近はネジが大きくなったので、さぞしっかり止まるだろうと思いきや、真逆でどれもこれも締まりが悪い。
確かに公共の備品は傷みが激しいが、昔はこれほど痛まなかった。最初に痛むのは昔からネジ部分で、ネジが痛めばたいてい寿命となるが、私が教室で使っているのなど、何十年たってもまだ十分使える。
最近アルミの軽量型譜面台があり、持ち歩くとき楽器、譜面台、足台と重量がかさむので、安価なアルミ製譜面台を見つけ購入した。普段は使わないので気づかなかったが、先日の本番で演奏中、楽譜が徐々に下がり、角度も安定しないので、ネジを締め直したが、新品なのに何度閉めても締まらず、爪を傷めそうで諦めた。
この時ヤマハのアルミ製譜面台は5000円ほどだった。安価な中国製のアルミ製なら、ある楽器店で1500円?ほどで買えたから、持ち歩く使用頻度は左程多くは無いからと、その譜面台を購入したのが間違いだった。高くても日本製のを購入しなかったことをいま後悔している。
NHKの朝ドラ「梅ちゃん先生」を見ていると、梅ちゃん先生のご主人がネジ一つにも誇りを持ち命をかける、それほど町工場の技術は優秀だった。現在そんな町工場は廃業を余儀なくされ、日本のこのようなすばらしい技術は廃れてしまうのだろうか?
「安物買いの銭(ぜに)失い」と子供の頃祖母がよく言っていた。英語の格言では「安い買い物は高くつく」だそうだ。
普段から観客のことを考え、譜面台はやや低めに!と心がけているが、照明との関係もあり、あと何センチかが微妙で見にくかったりする。私の譜面台は高さも角度も思いどおりにならなかった。毎日使わないが肝心要で用をなさないなら、高くても日本製を買い換えるしか仕方ない(^^;) 英語の格言どおり「安い買い物は高くつく」だった。