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鉢ヶ峰「法道寺」(670年建立)
2005.09.19
カテゴリー:歴史

今日19日は敬老の日。わが家には、もうお祝いする人がいなくなり、だんだん自分が祝われる日が近づいて来たのだと、喜べない気がする。明日は彼岸の入り、混雑を避け兄夫婦が墓参に誘ってくれたので、これ幸いと便乗させてもらった。

 

市の公園墓地鉢ヶ峰には、とても古い法道寺がある。白鳳時代(670年)に法道上人によって創建され、当初は「鉢峰山閑谷院長福寺」と名付けられたが、江戸時代に八代将軍吉宗の嫡子が「長福丸」と命名されたため、「法道寺」と改名したようだ。

 

当時は将軍様の嫡子と同じ名前では畏れ多いと言うことだったのだろうか。室町時代に建てられた食堂(じきどう)と多宝塔は国の重要文化財に指定されている。

 

堺市内には歴史的に有名な寺院が多数あるが、ここ鉢ヶ峰は市内からはすこし距離があり、これほど由緒ある寺院なのにあまり知られていないように思う。

 

堺市内の寺院にあった墓地は、終戦後の区画整理に伴い、市が公園墓地として造成した「鉢ヶ峰」に移転させられた。当時他市に居住していた母は、交通の便の悪い彼の地を不便だとぼやいていたが、ニュータウンからはとても近く、我が家に来てからは、ご先祖様が墓守のため、私をここに寄こしてくださったのだと、とても喜んでいた。

 

 

 

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「下馬」と彫られた石碑があり、昔はここで馬を下りたのだろう。階段を上がった楼門には、鎌倉時代に建立された阿吽の仁王さまがあるが、いまは改修中で見られなかった。

 

 

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重要文化財に指定されている多宝塔。



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