発見 カテゴリー
あさがほ
2005.08.18
カテゴリー:発見
昨日「この続きを読む」で桔梗の写真説明を簡単にしたが、今日たまたま本棚を見たら、以前奈良に行ったときに買った「やまと花万葉」という本が目に入った。
パラパラと見てみたら、万葉集にある「あさがほ」は、現在の「朝顔」「木槿(ムクゲ)」「昼顔」などの諸説があるが、もっとも有力なのが「桔梗」である、とあった。
この本の中に紹介されている歌は、
朝顔(あさがほ)は 朝露負(お)ひて
咲くといへど 夕影にこそ 咲き増(ま)さりけれ
「朝顔は朝露を浴びて咲くと言うけれど、夕暮れの中でこそ一層咲き誇っている」
詠み人しらずで、私がこの作者の気持ちと同じだったわけではないが、歌にピッタリの背景になった!
写真を撮影しているとき、この花の育ての親は私の写真をみて「下手くそやな!うちのオバサン(奥さんのこと)でも、もうちょっとましに撮るで!」とボロクソに言われたが、私は万葉人と同じ心を持ってるんだ!と反論したい気分!
桔梗は秋の七草の一つでもある。
ちょっと元気がないが、当時は鉢植えなどはなく、もっと野趣に富んでいたんだと思う。実物はもう少し紫がかっていて、その素朴さは万葉そのものだった。