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「おくりびと」
2009.03.22
カテゴリー:日記
大阪市立美術館で開催されていた「第40回日展」は22日が最終ということで、チケットがあるからと相棒愛子さんが誘ってくれた。ここのところ練習はサボってぱかりだが、久しぶりに天王寺公園で待ち合わせ、楽しく鑑賞することができた。美術館の中にあるレストランでお昼をすませ、時間があるから映画を見ようかと言うことになり、二人とも見たいと思っていた「おくりびと」を見ることになった。
流石、アカデミー賞を受賞しただけのことはある素晴らしい作品だった。題材が人の死を扱っているだけに、暗くなりそうだが、演技力もさることながら、脚色もユーモアがあり、何と言っても映像は絵画的で美しく、音楽にはチェロが使われ気分が沈むことなく、むしろ癒される映画になっていた。
見る人にさまざまな思いを投げかける内容だと思った。人は誰もが死に直面する。そして身近な人の死に遭遇し、それぞれに複雑な思いを胸に抱く。特に両親の死は、ああすれば良かった、こうすれば良かった、もっと優しくすれば良かったと誰もが後悔の念にさいなまれるのが常のようだ。
画面の美しさと本木雅弘さんの仕草の美しさ、特に指を使う仕事の私には、彼の指使いの美しさに見とれてしまった。勿論指だけでなく、すべてが美しく、至ってカッコいい俳優だし、他の役者の演技も素晴らしく、キャスティングもピッタリで受賞に値する秀作だった。
天王寺公園の入り口には、3本の美しく大きなフラワータワーが立てられていた。
井の頭公園内の白鳥型ボート。映画の中の白鳥は最高に美しかった。