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古い生徒の訃音
2007.09.20
カテゴリー:日記
中学生だったT君がヤマハの或る教室に来て、レッスンをはじめたのは、15年も前のことだった。高校卒業までまじめに練習をつづけ、歌も上手だったので、最終の発表会では、本人の希望で、映画「タイタニック」から、My Heart Will Go On をピアノ譜からギター用に二人でアレンジし、英語で弾き語りしたのをはっきり覚えている。その舞台を見たある中年の婦人が「素敵な青年ねぇ~。あの顔で、あの声で歌って見つめられたら、若い女性はメロメロね~」と言っていたのも覚えている。
就職してレッスンとの関わりが無くなった今でも、毎年年賀状での挨拶をつづけ、息子のように思える青年だった。何故か、この間から彼はどうしているのかな?と少し気になっていた。
ところが、今日郵便受けにその彼と同じ名字が印刷された葉書が一枚入っていた。誰かな?と一瞬、嫌な予感が頭をかすめる。そして血の気が引いた。
「突然、驚かせることとは存じますが、○○(30歳)が、去る8月3日、交通事故により、他界いたしました」・・・・!!! お父さんからだった。
レッスンをはじめるまでにとゴミを捨てに出て、帰りの郵便箱での出来事!はじめは何かの間違いかと思った。気持ちを切り替えレッスンが終わってから、もう一度何度も何度も読み返したが名前の見間違いでも、読み違いでもない、悲しい現実だった。
遥か向こうの山に向かって大声で叫びたい今日の悲しい出来事!私は何を手向けたら良いのだろう?ただ冥福を祈るしか仕方がないのだろうか?合掌!
アルカモネさま コメントありがとうございます。
今日ほどコメントを嬉しく思ったことはありません。
今日ほど誰かに共感してもらいたいと思ったことはありません
悲しいことですね。
お父さんの気持ちを考えると本当にやりきれませんね。
ご冥福をお祈りいたします。