日記 カテゴリー
認知症
2005.10.12
カテゴリー:日記
近くのスーパーで、和服の生地、それも鮮やかなピンクの絞りで作られた、帽子とスカートがお揃いの服を身につけたおばあちゃんを見かけた。袋に詰めるとき、ちょうど隣合わせ、言葉をかけたくなった。
たしか85歳と言ったと思う。「すべて手作りで楽しんでます。主人は13年前に亡くなり、帝国大学出の難しい人で、みんなから嫌われてまして・・・」
短い時間の間にひとりでしゃべって、名前も場所も告げず「遊びにいらっしゃい!」と何度も何度も言って帰っていった。
このおばあちゃんは、おしゃれで決して認知症とは思えないが、おしゃべりな人が年を取るとこうなるのかと「yokoのおしゃべりサロン」などとタイトルをつける、少々おしゃべりな私としては、自分の身に置き換え、考え込んでしまった。
最近痴呆と言うのは蔑視的な言葉ということで「認知症」となったらしいが、年からいけばこんなもの、という程度の年なりのボケ症状に、痴呆は不適切としても、認知症と言うのもちょっと舌足らずな気がする。
「認知失調症」と言うべきという説もある。まだこの方が良いかも・・・。
小学校からお地蔵さんのある場所に行く道で、小学生が家路についていた。あのおばあちゃんがこの子の年頃のころは、どんな服を着て通学してたのだろう。