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日本語の「よろしくお願いします」という言葉
2017.07.19
カテゴリー:日記
最近毎日のように各地の災害速報が入るので、スマホを見ていたら、東洋経済新聞の記事で「よろしくお願いします」が英訳できない。というのを見つけた。
浄土真宗本願寺派僧侶、大來尚順氏の連載『訳せない日本語~日本人の言葉と心~』というものだった。
メールでも毎日使っているし、個人レッスンでもグループレッスンでも毎回言っていて、とても便利な言葉だが、このニュアンスは確かに英語には訳しにくいと思う。
興味のある方はその記事をご覧になれば、詳しい内容が書かれているが、「よろしく(宜しく)」は仏教の「以心伝心」「心を以(もって)心に伝う」と読み師から弟子の心に伝えることを意味するそうだ。
【「よろしくお願いします」と言えば、「こちらこそ、よろしくお願いします」とお互いの「信頼」があって成り立つのが、本来の「よろしく」という言葉なのではないでしょうか。】と大來氏は言っておられる。
英語の手紙やメールでは、●Sincerely フォーマルに「真心を込めて」●Regards ややカジュアルに「敬意を込めて」●Best wishes 友人に「幸運を祈る」その他恋人、家族に対してなど様々な表現があるらしいが、語彙が多くてすばらしいものの、使いわけるのに気配りがいる気がする。
その点「宜しくお願いします」は今流行の「忖度」「慮る(おもんぱかる、ばかる)」「思い遣る」「感謝」など複雑な思いのすべてを表すことが出来る日本人独特の素晴らしい表現だと思う。そのサイトではコメント欄で反論者もあったが…。