ギターワンポイントレッスン
18 ギター弾きの楽譜と耳コピーを考える
2020.09.26
♫ 楽器を弾くには楽譜は欠かせません。しかし楽譜に頼らず誰かの演奏を聴き、音をコピーして演奏することがあります。それを俗に「耳コピー」と言い、ポピュラーの世界ではよく行われます。
♫ 「耳コピー」の上達法は演奏を何度も聞き、慣れることです。好きな演奏を何度も聞いているうちに、聴音(音を聞き取る)の力が付きます。聞き取った音を楽器で表すとき、ギターにこだわる必要はなく、他のどんな楽器でも表現することができます。コード進行の勉強をするとより早く和音(コード)を聞き取ることが出来ますし、今は耳コピー用のソフトも開発されているようです。
♫ ジャズの世界ではアドリブが大事で、楽譜は使いますが、楽譜通りに弾く縛りはありません。コードによるアドリブが多いので、アドリブの研究を重ねて慣れることだと思います。
♫ 楽譜が重要視されるのはクラシックの世界ですが、ポピュラーの世界でも必要ですから、やはり勉強するべきでしょう。
♫ クラシックギターのオリジナル曲は、基本的に楽譜通り弾かなければならないので、基礎練習が大切です。音譜を読むのが苦手でも、安易にタブ譜に頼らず、基礎から焦らずゆっくり練習していけば自然に覚えられます。タブ譜はとても便利ですが、ギターの世界でのみ使われるもので、他の楽器では使えません。ですから最初に頑張って一歩一歩努力することをお勧めします。
♫ 楽譜が苦手という人の大部分は、小・中学生時代、音楽の授業で真剣に読譜しなかったか、読めないと簡単に諦め、カタカナで音名を書き込み、音譜の形を見極めなかったからではないでしょうか?カタカナルビ(フリガナ)を書き込むと、音譜を見ず「カタカナ」を読むので音譜は覚えられません。
♫ どんなに短かい曲でも、さっと練習しただけでは仕上げられないのと同じで、楽譜を覚えるのも一つのフレーズや曲を、何度も練習しなければ覚えられません。それには練習のとき楽譜をしっかり見ることが大切です。
♫ 楽譜は高低を見るだけでなく、長さを表す形(♩・♪)も同時に見極めなければなりません。タブ譜でも長さを確認する必要があるのは同じです。五線譜は覚えるのに時間がかかりますが、そのメリット(世界中どの楽器にも適応している)を考え、「千里の道も一歩から」の格言どおり一歩ずつ努力してみてはいかがでしょう。