ギターワンポイントレッスン
17 ギター初心者におすすめ右手親指、理想の形
2020.08.02
♥クラシックギターとその他のギターとの右手親指の違いは、ピックを持つか直接親指を弦に当てるかの違いで、理想の右手ホームとしては殆ど変わらないと思っています。ポビュラーの世界は演奏家により幾分か違いがあり、クラシックのように絶対のものではありませんから、個人の弾きやすい形で良いと考えています。
♫ クラシックギターを弾く時の右手親指の使い方
♥理想とされる親指のホームを実践しようとすると大変悩みます。その理由は親指は他の指と違う方向に動くからです。具体的に言えば、親指以外の指は下から上に向かって弦に当ります。でも親指は上から下の方向に向かって弦に当てます。真逆で全く違う動きになるのです。
♥この動きは「そろばん」の珠をはじく動きに似ています。親指はそろばんの珠を下から上に持ち上げ、人差し指は上から下に下ろす。これがクラシックギターの親指と人差し指の動きとよく似ています。
♥親指と人差し指を「X」のようにクロスした形にしなければ、連続したアップテンポで複雑なアルペジオを弾くのは難しくなります。始めにしっかりホームを決めることをお勧めします。特に音階からアルペジオに移ったとき、右手ホームが一定でなければ、難しいソロ曲の演奏は完成できません。
♫ エレキ・アコースティックギターでの右手親指の使い方
♥エレキギターやアコースティックギターでピックを持つ時、右手親指が人差指を助けますが、どれぐらいの角度が良いのか?またどれ位の力を入れれば良いのか?入り過ぎでも足りなくても悩みます。基本としてはクラシックギターでアルペジオを弾く時の形を作り、そこにピックを挟む感覚にすれば最も弾きやすいと考えています。
♥ピックの構えで基本的にベストと言われるものはありますが、人によって少々違います。基本的には
1)親指は突き出した形で人差し指との間にピックを構えます。
2)ピックは好みのもを選び、先端は長くせず短く持ちます。
3)力を入れ過ぎるとアップで引っかかります。弦に当たる瞬間のみ力を入れます。
4)力を抜きすぎるとピックを落とします。弦に当たる瞬間力を入れます。
5)力の配分、オン・オフの使い分けが重要で慣れるまで何度も訓練します。
♥ギターの構えが人により違うこともあり、右手のホームもそれぞれ好みがあります。自分にとって最も弾きやすい(ピックが当てやすい)のがベストと思って見つけるのが賢明です。ただ一般的にベストと言われる形(クラシックギターの形でピックを挟む)は万人にベストとして応用されると思います。
♥ピック使用の時親指の形や角度が大切ですが、指関節の柔軟性、太さ、長さなど人それぞれ違います。ピックの角度、長さ、堅さ、形、大きさなど、自分に合うものを実践で見つけるのがベストです。一般にポピュラーの世界は絶対では無く、基本を知った上で個人の好みが優先されます。
♫ バッキング練習の注意点
●常に音を聞きながら練習する。
●ピックは短く持ち、強く持ち過ぎない(力を入れ過ぎない)
●力の配分(オン・オフ)を研究する。
●弦に直接当てる(遠くから大振りにしない)
●堅いピックは音質に優れているが、初心者には扱い辛い。複数種類を試してみる。
●リズムの練習にはメトロノームを使う。
♫ 常に言ってることですが、上達の近道はありません。ひたすら練習する人だけが頂上にたどり着きます。「1に練習2に練習、3,4が無くて5に練習」と昔の人は言いました。練習あるのみです。
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