ギターワンポイントレッスン
13 ギター初心者のための左手練習
2015.01.30
12 右手が慣れたら左手の練習をしましょう
左手が重要な理由
1)クラシックギターの場合、右指は小指以外全ての指を使うので、かなりの訓練が必要ですが、エレキ及びアコースティックギターは、主にピックでのストローク奏法なので、右手の練習は左程時間はかかりません。
2)ところが左手はコードの移動が難しく、瞬時に多くの弦を押さえ、幾つものパターンを指に覚えさせなければなりません。それにはかなり時間がかかります。特に裏で支える親指が大変重要な役割を担っています。
3)クラシックの場合も、ピアノ等の鍵盤楽器なら右手のみで音階が作れますが、ギターは初めから両手を使ってメロディーを弾かなければならないので、これもかなりの訓練が必要になります。
4)そこで左手の訓練は重要で左右の指が規則正しく、タイミング良く使えるよう、基礎練習が大切になります。
左手の訓練方法
♥ クラシックギターの場合
●クラシックギターはメロディも伴奏も両手を使って弾くので先ずは音階(音の場所)を覚えましょう。
●クラシックギターで独奏曲を弾く場合、左手親指はネックから飛び出ることはありません。(Fコード)などのバレーコード以外裏で支える親指は必ず一定の場所にあります。
●高音弦から順番に覚えると練習しやすいです。音階が覚えられたら、伴奏なしでメロディーだけ弾けます。
●次ぎに教本にある簡単で短い練習曲を、ゆっくりと何時間もかけて練習します。伴奏つきメロディを弾くのは難しく、簡単な練習曲の1曲を1週間かけて仕上げるつもりで丁寧に練習を重ねましょう。
●多くの人が弾きたいと思う有名曲、例えば「禁じられた遊び」などは簡単そうに見えてもかなり難しく、練習曲をいくつも仕上げ、ようやく弾けるようになります。
♥ エレキ・アコギ(フォークギター)の左手をつけたコート練習をする
●クラシックギターとの大きな違いは、アコギのアルペジオ奏法以外は右指全部を個々に使うことは殆どありません。ですから左指に神経を注いでコード移動に集中できます。
●ハ長調で使う「C」コードから始める独習書が多いようですが、押さえやすいコードは、Em・E・Amです。理由は以下のようになります。
★「Em」から「E」コードは同じパターンなので、「Em」に左人差し指を加えれば「E」になります。次ぎに「E」→「Am」はその「E」コードのパターン6弦・5弦・4弦と押さえている(左指の中指・薬指・人差し指)そのパターンをそっくりそのまま一つずつ高音弦の方向にずらせば「Am」になる仕組みです。
●これを何度も繰り返せば次第に指は覚えてくれます。一週間ほど練習し続けるのを覚悟しましょう。
●この練習が成功したら、順番にコードを増やしていきます。幾つかのコード移動が成功したら、簡単な曲のコード弾きが出来、少し楽しめるようになります。
●よく「どれぐらいで上達できるか?」と聞かれますが、上達は個人差があり、その人の練習時間にもよります。何日で仕上げられるか?はその人の努力次第としか答えは見つかりません。
●格言に「石の上にも三年」と言うのがありますが、先ずは3時間その後3日・3ヶ月・3年というように時間と期間を目安にしてみるのは如何でしょう?
時間がかかりますが根気よく練習しましょう!
左:「E」コード。 右:第2カポでの「C」コード。小指は押弦していません。
旧ワンポイントレッスン
No.1:コードの移動で指がスムーズに動かない
No.2:ストローク&secoについて
No.5:グリップ(左手握り)の問題
No.90:無駄の根源は親指