ギターワンポイントレッスン
10 初心者のために考える はじめてのギター教本
2014.08.01
10 どんな教本を選べば良いのだろう?
教本はどれが分かりやすいのだろう?
一言にギターと言っても大きく分けると3種類になります。
1 アコースティックギター
2 エレキギター
3 クラシックギター
♥ギターの種類により教本の選び方は違います。
♥独学の方にこれがベスト!と推薦するのは正直難しいです。何故なら個人個人がどう上達したいか?が違うのと、それぞれが持っている知識も違うからです。ですから一応目安として考え方をまとめてみます。
1 アコースティックギターの練習で教本を選ぶ目安
●チューニング・姿勢・弦の張り方・ピックなどの知識が必要と思うなら、一から説明されているものを選ぶ。
●リズムやアルペジオのパターン練習の詳しい説明が欲しいなら、パターン練習が豊富に掲載されているもの。
●好みの曲が練習曲に組み込まれているものが欲しいと思えば、最後に曲が入っているもの。
●音で聞くためのCDが必要なら付属されているものが便利ですが、その分価格は高くなります。
2 エレキギターでの練習で教本を選ぶ目安
●チューニング・姿勢・弦の張り方・アンプその他付属品などの知識が必要なら一から説明されているものを探す。
●コードとリズムパターン練習などの基礎練習を多くしたければ、パターン練習が多量に掲載されているものを選ぶ。
●練習用の曲が欲しい時は、好みの曲が掲載されているものを探す。ただ短期間で弾きたい曲は弾けませんから、挫折しない程度のものを探す。
●音で聞くためのCDが欲しい場合、CD付の教本が最適ですが、その分価格は高くなります。
●エレキギターの練習は本来教本を見て覚えるより、実践で覚える要素が大きいので、初心者にはCD付きが、また中級、上級者はパターンの実践練習がおすすめです。
3 クラシックギターの練習で教則本を選ぶ目安
●チューニング・姿勢・弦の張り方・楽譜の読み方などの知識が必要なら詳しく説明されているもの。
●それぞれの音楽知識に見合ったものを探す。もし教室に通うなら先生推薦のものを。独学の場合楽譜が苦手で、タブ譜に頼りがちですが、なるべく五線譜のものを選ぶ方が賢明です。将来弾きたい曲にめぐり会った時や、他の楽器とコラボしたくなった場合、五線譜が読めずに諦めることになり兼ねません。
●これまでは「カルカッシ教則本」が主流でした。優れた教則本なので、今もお勧めしますが、子供には適しません。幼児などは音譜の大きい幼児用を選びましょう。
●著名なギタリスストや、教室の先生が編纂されているのがあるので参考になります。
♥最近はタブ譜付きのものが主流のようですが、タブ譜はギターのみに使えるもので、音楽の世界ではどの楽器も五線譜を使用し万国共通です。初めは悩むこともありますが、一歩一歩努力すれば意外に簡単に覚えられるものです。
♥教本選びは主にテクニックの問題で、指が動きテクニックが身につくことと、音楽を表現することは別の問題です。特にクラシックの表現はピアノやヴァイオリと同じで、独学で身につけるのは大変難しいと思います。
♥どの教則本を選んでも、練習法が正しくなければ殆どの場合挫折します。1ページ、あるいは一つの課題を1週間かけて毎日何度も練習し、じっくり練習しなければ上達できません。一つの課題を1回や2回弾いただけでは指は全く動いてくれませんから、かなり忍耐力が必要と言うことを理解しましょう。
♥私的な話ですが、私も初めはカルカッシ教則本で独学してみました。結果ハイポジションで悩み、教室に行った時は悪い癖を直すのに時間もかかりとても苦労しました。
旧ワンポイントレッスン参考記事
クラシックの教本として使っています。