ギターワンポイントレッスン
9 ギター演奏 姿勢・フォームは演奏スタイルの基本です
2014.07.10
9 「姿勢」は演奏スタイルの基本です。
「姿勢」を決めるのが上達の近道
正しい演奏スタイル(姿勢)はギター上達に欠かせない基本条件です。
♥マイギターが手に入ったら、誰もが早く上達したいと思います。理想とされる良い演奏の構え、スタイルを決め、練習するのが上達への一番の近道です。
●いくら時間をかけ一生懸命練習しても、正しいスタイル(ギターの構え・ホーム)で練習しなければ、努力は水の泡となります。毎回違う構えやスタイルで練習していると、指だけでなく、手首、腕、肩、が正しいフォームを覚えてくれません。ギターを正しく構えることが弾きやすくて、練習が楽しくなる姿勢となります。
●エレキとアコースティックギターは自分の弾きやすいフォームで良い!と思っています。その点クラシックギターは伝統を守るほうが弾きやすくなります。何故なら何年もかけて多くの演奏家が、経験した結果で導かれた姿勢だからです。
●音楽で「クラシック」と「ポピュラー」の違いは、私の個人的な考えですが、クラシックは作曲家の意思を尊重して伝統を守り演奏する、ポピュラーは○○さんはこのように演奏している!と言うように演奏家の感性に任されていると考えています。
●ですからポピュラーの世界は拘りなく自由で良いと思います。しかしクラシックの世界は伝統を守り正しい姿勢で練習しない限り難曲は思うように弾けないのです。
●クラシックギターの場合は椅子に座り、両手すべての指を駆使するため、ギターの構えは大変重要です。ギターを抱える為にひざ小僧は広げます。足台に左足を真っ直ぐ乗せ、右足は楽器を置くためにひざ小僧のみ広げ、靴は広げすぎず、椅子の脚に近いところに置きます。これが近代奏法の代表的スタイルです。(下図参照)
●エレキは勿論アコギもほぼ立奏しますが、ヘッドの傾きは、殆ど同じと考えて良いと思います。下図のクラシックの「持ち方・姿勢」で座るか立って弾くかの違いではないでしょうか?
注意点①
練習に熱中すると演奏ホームが崩れていることに気づかないことがあります。またポピュラーの世界はステージでの格好良さを意識します。どちらも時々は鏡に映したり、本番での演奏スタイルの写真や動画で確認しましょう。
注意点②
左手を見て練習すると、だんだん体がねじれ脊髄に悪影響を及ぼしかねません。脊すじはまっすぐに、また腰椎を傷めないために腰は緊張させ過ぎないよう心がけましょう。大学などのギタークラブの合宿で腰を傷めることがよくあります。
注意点③
バンドでのエレキやアコースティックギターは殆ど立奏で、リズム・乗り・フィーリングなどが大切です。ポピュラーの世界は「こうしなければならない」」と言うことはありません。それぞれの好みに合う弾きやすいスタイル(姿勢)で良いと思います。
注意点④
初心者が陥りやすいのは力が入りすぎることです。ポピュラーの世界で、弾きやすいフォームで練習していても、慣れないうちはどうしても体全体が力んでしまいます。クラシックの世界なら、慣れない楽譜を見ていると、指だけで無く肩・首・腕・目・腰とすべてがガチガチになります。力を抜きリラックスすることがとても大切です。
旧ワンポイントレッスン NO.27「姿勢」
旧ワンポイントレッスン NO.28「[女性は足を広げてはいけない?」
旧ワンポイントレッスン NO.29「鏡でたしかめましょう」
写真の演奏は足台を使わず、荒井貿易発売のギターサポーターを使っています。長時間の足台使用は、人によって股関節を痛めることがあります。
画像はクリックで大きくなります。