◆前回お話ししたように、理論の問題は専門書で勉強していただくとして、今回は、実践的なお話をしようと思います。
右手は指とピックとでは話しが全然違いますから、誰もが悩む左手の問題から取り上げましょう。
最初に悩むのは、指が意志通り、その場所に行ってくれない事です。コードはパターンなので、パターンを指に覚えさせるしか方法が無いので、繰り返し、練習するしか仕方がありません。一つ大切な注意点は、いつも言ってるように、裏で支える親指の位置です。
コードを押さえるときの左手親指は、バレーコード以外はすべて、同じ場所に置くべきです。アコースティックギター(以後アコギと略します)と、クラシックギターでは左手グリップの考え方が違うので、一概に詰論づけることは出来ませんが、私はアコギであれ、クラシックグリップ(⑤を参照)を勧めています。
理由は動きが自由であること、(ポジション移動が容易)Fコードが押さえやすいこと、コード進行パターンの応用がしやすいこと(特にオリジナル曲)などです。
もしもロック式グリップ(親指がネックからはみ出す)に馴れて、今更直せないと言う場合は、それはそれでOKです。要は弾きやすく、イメージ通りの演奏が出来れば良いわけで、もし、何度も練習しているのにどうしても思い通りにならないと言う場合は、一度考え直してみると、新しい発見があるかも知れません。
しかし、これはアコギの場合で、クラシックギター曲を弾く場合は、クラシックグリップは絶対の条件です。
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