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第66回 正倉院展 天皇皇后両陛下傘寿記念
2014.11.01
カテゴリー:歴史

今年の正倉院展では、また琵琶が出品されると知り、時間を作って出かけることにした。平成62年に展示された華やかな「螺鈿紫檀五絃琵琶」とちがいバンジョーのような丸い形で、これまでの琵琶のイメージとは異なる「桑木阮咸(くわのきげんかん)」と名付けられたもの。

 

今年の出品は両陛下傘寿記念とあって、聖武天皇、光明皇后の身近にあった家具・調度類、また仏への奉納の品を収めた卓越した技術で作られた献物箱などだった。混雑さえなければ優雅な気分で数々の宝物を鑑賞できるのだが・・・相変わらずの混雑でせっかくの気分が損なわれる。

 

メインの「鳥毛立女屏風」は奈良時代の美女を偲ばせるに充分な保存状態で、もう一つの琵琶「桑木阮咸」は色も形も芸術性に優れ、中国晋の時代(2~4世紀)に阮咸という賢人が愛用したことに因み名付けられた。中国には残っておらず正倉院に2本あるのみとか。良くここまで保存されたと正倉院の保存努力に感動する。こちらは音声ガイドでなくても再現音を聞くことが出来た。

 

日用品もすばらしいデザインで、現在でも充分魅了するものだった。その他雅楽の楽器奏者の衣装(傷んではいるが原形をとどめている)経典と役人の公文書は美しい楷書で書かれ見事だった。

 

聖武天皇使用の木製寝台など、貴重な品の数々に先日のエジプト展に続いて悠久の歴史を感じながら、混雑で嫌だった思いも薄れ、ゆっくり帰路につことができた。

 

 

 

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展示品の写真は厳禁なので、せめて奈良国立博物館の正面を撮ろうと思ったが、当日は奈良県の催しが色々ありテントなどが入るので諦めた。

 

 

 

 

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